ニキビを潰すはNG!ニキビ跡を残さないために

はじめに

ニキビができたら潰せば良いと思っている人がいますが、炎症を起こしている吹き出物を潰したり、強く刺激したりすると、赤みや炎症性色素沈着、クレーターのようなニキビ跡が残るリスクは高まります。

本来、ニキビ跡の原因は炎症による肌ダメージにありますが、炎症を伴わない吹き出物(白ニキビや黒ニキビ)も潰してしまうとニキビ跡の原因になります。

皮膚科ではニキビを潰して治療する場合もありますが、セルフケアで吹き出物を潰すと症状が悪化したり、ニキビ跡が残ったりするのでお勧めできません。

潰すことができるニキビ

「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」という皮膚科のニキビ治療があります。この治療法は、ニキビを意図的に潰して皮脂を取り除き、症状を改善することを目的としています。

ただし、潰せるのは白ニキビや黒ニキビなどの非炎症性のニキビに限られます。化膿した吹き出物や赤ニキビなど、炎症を起こしている状態で潰してしまうと、症状が悪化してしまうだけでなく、ニキビ跡が残ってしまうこともあります。

赤みや炎症性色素沈着のようなニキビ跡は、治りますが、完治に至るまでには時間を要します。クレーターのようなニキビ跡は美容皮膚科で施術されるフラクショナルレーザーのような特殊な治療法でしか治すことはできません。このため、ニキビ跡は「治す」より「残さない」ことの方が大切です。

炎症を伴わないニキビ

  • マイクロコメド
  • 白ニキビ
  • 黒ニキビ
  • 赤っぽい発疹(表在性の炎症性発疹)
  • 膿疱性痤瘡
  • 嚢胞と硬結(深在性の炎症性発疹)

炎症を伴うニキビ

  • 赤ニキビ
  • 黄ニキビ(膿疱性痤瘡、化膿ニキビ)
  • 嚢腫・硬結(深在性の炎症性発疹)

ニキビ跡について

ニキビ跡は、ニキビが強い炎症を生じて肌にダメージを与えることが原因になることが多く、黒ずんだり、赤くなったり、硬くなったり、クレーター状になったり等、吹き出物が治った後も様々に症状が残ります。

ニキビ跡の種類

黒ずみのあるニキビ跡

黒くなったニキビ跡は、炎症性ニキビの治療を受けたニキビ跡に特徴的なもので、皮膚科の用語では炎症後色素沈着と呼ばれています。通常は治療しなくても半年程度で治ります。しかし、色の濃い炎症性色素沈着は治るまで時間がかかるため、気になる場合は、皮膚科クリニックを受診して専門的な治療を受ける方が良いかもしれません。

赤みのあるニキビ跡

炎症性ニキビの治療後、赤みを帯びたニキビ跡ができるのは、毛穴に炎症が残っているからです。これは、炎症が完全に消えていないために、赤みを帯びたニキビ跡が残ってしまう皮膚症状です。

毛穴の炎症が収まってくればニキビ跡は改善されますが、スキンケアも何もせずに放置するのは好ましくありません(ケアを何もしないと治らない場合があります)。

クレーター

ニキビ跡のクレーターには、大きく分けて「ローリング型クレーター」「アイスピック型クレーター」「ボックスカー型クレーター」の3種類があります。

クレーター形成のメカニズムは、3つのタイプでそれぞれ少しずつ異なりますが、何れも完治は難しいとされています。

美容皮膚科クリニックでフラクショナルレーザーなどの特殊な治療法を施術してもらうことで改善することもできますが、保険適用されないため治療費は高額です。さらに、症状が顕著であるほど治るまでに時間がかかります(もし最初から美容皮膚科クリニックに通う心づもりがある場合は、早めの受診をお勧めします)。

ニキビ跡を残さないために

赤みや炎症性色素沈着のようなニキビ跡は通常、時間が経てば自然に治りますが、触ったり強く刺激したりしていると治りにくくなります。クレーターのようなニキビ跡は上記の通り、完治の難しい症状です。

「ニキビ跡は残さない!」が一番です。そのためには、肌を清潔に保ち、スキンケアを継続することが大切です。また、必要に応じて皮膚科クリニックを受診し、治療を受けることが大切です。

自分でできるニキビケア(セルフケア)

ニキビを爪で潰してしまうとニキビ跡を残すリスクが高いためお勧めしません。ニキビのセルフケアでは、肌のターンオーバーを改善することを意識しましょう。

スキンケア

洗顔後は肌が乾燥しやすくなります。肌乾燥はニキビ症状を悪化させるため、化粧水や美容液で肌を保湿することが大切です。

刺激の強い洗顔料を使うと、炎症が悪化することがあるので注意が必要です。ニキビ対策用の石鹸や洗顔料は意外に刺激が強いためお勧めしません。敏感肌用の石鹸や洗顔料を使い、朝晩2回、優しく洗顔してください。

市販のニキビ治療薬

病院に行かずにセルフケアでニキビを治そうとする人の多くが、ドラッグストアなどで入手可能な市販のニキビ治療薬を使用されているようです。しかし、市販のニキビ治療薬は基本的に効果はほとんど期待できません。

ノンコメドジェニック化粧品の使用

メイクアップ化粧品の中には、刺激が強くニキビ肌にダメージを与えるものがあります。そのため、ニキビの原因になりにくい「ノンコメドジェニックテスト済の化粧品」を使うことをお勧めします。ノンコメドジェニック化粧品は油分をあまり含まないことが特徴です。

皮膚科クリニックでの治療

ニキビ跡を残さない最良の方法は、セルフケアを継続しつつ皮膚科医に相談することです。ニキビの症状には個人差があり、セルフケアだけだとニキビ跡が残ってしまうリスクは避けられません。

医療機関での治療(外用薬や内服薬)はセルフケアのみよりもはるかに効果的です!

ライター:田村風威